このイギリスに来てからというもの、日本の今について知ることが少なくなった。かつては日本の首相だけでなく大臣の名前も全て覚えていたが、今となっては日本の有名人の名を聞く機会ですらゼロに等しい。それほど日本という国とイギリスが遠いということを実感した。
思えば、日本に住んでいるときにイギリスの情報が頻繁に入ってくるわけではなかった。王室の歴史やロンドンという都市について知るようになったのもイギリスに住んでからだった。
春休みに日本に住む友人と会った際、こんな質問を受けた。「イギリスって食事が美味しくないの?」彼曰く、イギリスのイメージは、ご飯が不味い、お茶ばかり飲んでいる、といったものだった。あながち間違っているわけではないが、もっと知ってほしいイギリスの一面が沢山ある。日本に住む人々はそれを全く知らないのだ。
将来、大学やその他の人生において、イギリスという日本から遠く離れた国を知っていることは大きなアドバンテージになるだろう。イギリスが素晴らしいということを皆に教えられるようになるべく、残り少ないイギリスでの生活を充実したものにして、今後の人生への糧にしていければ幸いである。
(高等部3年生 男子)