私は夏休みをイギリスで過ごしました。そして、毎日バレエスクールに通いました。バレエスクールではイギリス人の方が話しかけてくれるので、とても勉強になりました。また、日本人の方と会うこともできました。観劇もたくさんしました。観劇した中で最も印象に残っているコンサートについて書きます。
バレリーナのイリーナ・コレスニコヴァさんの公演があり、ロンドンコロシアム劇場に「白鳥の湖」と「ラ・バヤデール」を観に行きました。イリーナさんの踊りは大変表現力が豊かで、役が白鳥の時は悲しみが伝わり、黒鳥の時は憎々しいほどの笑みを浮かべて踊っていました。また、白鳥のときは柔らかく飛んでいるように体を使い、黒鳥の時は激しく踊っていて、その変わりようにとても驚かされました。「ラ・バヤテール」では、舞台セットや衣装が華やかで綺麗でした。日本人のバレリーナも自分らしさを出して踊っていました。その方がソリストとして選ばれていることを素晴らしく思い、何よりその技術全てが素晴らしいと感じました。
普段通っているバレエスクールにはプロフェッショナルクラスがあり、そこでプロのダンサーと一緒に数回レッスンを受けたことがあります。今回の公演を観て、筋肉の使い方や足の出し方、首の使い方などが、そのプロのダンサーと同じで驚きました。私もこれらの動きをレッスンの時に実践してみたのですが、いくつも気にしながら踊ると思うように動けずにバランスを崩してしまいました。いかにプロの方が、技術を気にしながら、さらに表現まで付けて踊っているのかがわかりました。私ももっと挑戦してみたいと思いました。
今回の夏休みは自分の心と身体に向き合えた時になりました。また、2ヶ月間英語の環境で過ごせたことはとても貴重な経験でした。この夏休みで学んだことを、勉強にも生活にも生かして、自分の視野をもっと広げていきたいと思います。
(中学部3年 女子)