2ヶ月。普通の学校より長い夏休み。しかし長いと感じるか短いと感じるかは人しだいだろう。普通は充実していれば短く感じ、そうでなければ長く感じるのだろう。だが僕は充実していたのに夏休みを長く感じた。
そう感じたのにはいくつか理由があると思うが、一番の理由は、家族の影響だろう。この学校に来て一学期間生活して思ったのは家族の大切さである。家に帰ってみると、とてもあたたかい空間に思えた。特にいつも一緒にいた中学三年の弟といるときは心地がよい。だから特に何もしていなくても充実していると感じ、長い時間を過ごせたのだと思う。
4月にイギリスに来た時も、夏休みが終わってイギリスに来たときも、寂しいと思った。これが現代社会で習った仏教の教えである「愛別離苦」というやつなのかな、と思った。ただ、苦しみばかりあるわけではない。家族と離れるから学べることもあるだろうし、離れるからこその楽しさなどもあるからだ。さらに、立教英国学院は大家族構成となっている。僕がこの学校に来たいと思ったのはその家族という言葉にひかれたからだ。僕は2つの意味で大家族に恵まれているのだなと思う。
夏休みは家族と過ごす大切な時間だった。そしてそれは2学期の学校も同じなのだと思えるようになってよかった。
(高等部1年生 男子)