冬休み

冬休み
今回の冬休みは三回目のイタリア旅行に行った。特に楽しみにしていたのは、ミラノの最後の晩餐とピサの斜塔とアオスタのスキー場だった。
 ミラノの最後の晩餐の飾ってある場所は意外と小さく、美術館ではなく、教会で驚いた、自分の中で、絵は美術館というイメージしかなく、美術館ではない所で絵を見るのは初めてだった。最後の晩餐は教科書で見ただけだったので見て感動した。
 次にピサの斜塔に行った。斜塔は北側と南側で高さが70センチ違って、見るだけで、いまにも倒れそうなぐらい傾いていた。斜塔を登ってみると、上に登っているのに下っているような感覚と、登っているのに、どの方向に転ぶのかも分からないような感じたことのない不思議な感覚だった。
 最後にスキーをしにアオスタに行った。車で走っていたトンネルを抜けると、渓谷に着いた。360度見回しても、山しかなかった。スキーをしに、スキー場に行くと、雪のかかったマッターホルンとモンブランが見えた。感動した。滑るのをやめてしまうぐらい壮大だった。これを見るとフランスに来たくないと言っていた数年前の自分が馬鹿みたいに思えた。もし、日本にそのままいたら、と考えた。きっと後悔していた。きっとこの景色をテレビの画面だけで満足していた。きっとこんなに世界が楽しいものだったなんて思いもしてなかった。そう強く思った。そう考えながらイタリアという世界に圧倒されていた。
(中学部2年生 男子)