学年の変わり目、意識の変わり目

学年の変わり目、意識の変わり目
私にとってこの春休みは、けじめをつける休みになった。自分の描く将来、そしてその為に進むべき進路、普段は話さない真面目な話を、母と何度もした。また、こんなに真面目な話を母としたのは立教への入学を考えた時以来だった。
「大学生になったら何したい?」母が、まだ来年受験生になるという自覚を持っていない私にかけた言葉。この言葉が、私に受験生になるということへの意識を一気に持たせたのだと思う。そして、今まで「自分のしたいようにしなさい」としか言わなかった母が、初めて私に進路のことについて深く掘り下げてきたことに驚いた。
母は、私が立教に通い始めてから「自分のしたいことをすればいい」としか言わなかった。私は、母が私のしたいことを応援してくれていると思う傍ら、他人事のように言っていると感じていた。それまでとても心配症でおせっかいだと感じていたからなのか、母が心配してくれなくなったことで、母はきっと私がどういう道を選び進もうと、何も考えてくれないし、どうでもいいんだろうなと思っていた。しかし、今回の休みで分かった。母は、私が立教に(イギリスに)行くと自分自身で決意し歩んでいく姿を見て、自分が心配しなくてもやっていけると思うようにし、自立させるために、心を鬼にしてただ見守り続けていたという。私の母はいつでも私の母であり、いつでも私を心配する気持ちは変わらないというのだった。
進路について話し合う中で、母はいつでも味方でいてくれるとわかった途端に、私は、挑戦したいという気持ちを強く持てるようになった。これから始まる高2の一年間を私は自分の強い意志を持って頑張りたいと思う。
(高等部2年 女子)