理系

理系
理系。理系は、数学や理科などの科目を特に重点的に学ぶコースで、立教では高校2年で文系・理系に分かれて勉強する。
私は理系に進んだ。
理系に進んでから、ふと思ったことがある。
「なぜ私は理系科目が好きなのだろう。」
周りの理系の子は、親がそういう仕事に就いていたりする子が大半だ。私の両親は特にそういうのではないし、兄や弟に関しては理系科目は苦手らしい。私も理系科目がとび抜けて出来るわけではない。それでも理系科目がとても好きなのだ。
考えているうちに、私がまだ小学校に入るか入らないかの時のことを思い出した。
私の両親は忙しく、兄や弟のこともあって、私はよく母方の祖父母の家に預けられていた。祖父母は、その辺り一帯に農地を持つ農家で、私は時間があるとそこで一人で遊んでいた。種蒔きの手伝いや季節のものの収穫を手伝い、夏はぶどうの葉のカーテンの下でよく昼寝をした。祖父母は優しく、手伝った後はいつもご褒美にアイスやお芋を食べさせてくれた。今でも覚えているのは、ふかふかに耕した畑に裸足ではいって感じる冷たく涼しい感触。
私は今時の子よりも多くの体験を肌で感じてきたから、今、私は理系科目、特に生物が好きなんだなと思う。周りから見れば、数学や化学には関係ないと思うかもしれないけれど、私は身近にこういうことがあったから理系科目にもしっかり取り組むことができたのかなと思っている。
今はまだ理系の端くれだが、いつか大人になった時、自分のなりたい者になるため、これから頑張っていこうと思う。すく近くに迫っているケンブリッジ大学でのサイエンスワークショップが楽しみだ。
(高等部2年 女子)