ミニチュア世界にいるみたいだった。私はアウティングで初めて上空からロンドンを見た。
元々ロンドンの街並みが好きで憧れていたのだが、上から見ても普通に見てもやっぱり好きだと思った。そんな、最後のアウティングの始まりだった。
しかし、いつも通り楽しんでいたからなのか、あまり「最後」と感じることができなかった。班行動になり、たくさんお店を見たり、買ったり、食べたりととても充実していた。
ふと思ったのは、こんな短時間でみんなが行きたいお店を回ることができた事がすごいなと。高校3年生になり、少しロンドンのことを知る機会が増え、土地勘がついたのだろうか。
もう一つ思った事がある。こんなに練り歩いているのに疲れないことだ。私はまだ街に出て歩くだけで感動する。そして、素敵だと思う。2年前、日本の高校1年生だった私には想像できなかったことだ。
そして夜、レ・ミゼラブルを見た。
私はこのアウティングを通して少しだけ自分を見れた気がする。変わった事と変わらない事。高校3年生。そろそろ大学が近づいてきている事を実感した。大学の4年間で今まで以上の事を吸収したい。ロンドンの大学に通いたいと、もっと思えた。これからは勉強に全力を注いでいこうと思う。
(高等部3年生 女子)