人の嫉妬は怖いと改めて感じた。私は今回のアウティングで帝国戦争博物館へ行った。この博物館には第一次世界大戦、第二次世界大戦、冷戦、ホロコーストに関する展示があった。戦争の恐ろしさについては授業で習ったことがあった。だから全く知らなかった訳ではなかったけれど、リアルだった。兵器、軍服、当時の生活の全てがあった。授業では観たこともないような残酷な写真もたくさんあった。なぜこんなにもたくさんの国が戦い合うことになってしまったのだろうか。
アウシュビッツがわかりやすい理由のひとつだと私は思う。当時のユダヤ人は裕福な人が多く、仕事もうまくいっていた。それに対し、ヒトラー率いるドイツ人は第一次世界大戦で負け、不景気で多額の借金があり最悪な状態だった。ここに私はドイツ人からユダヤ人への大きな嫉妬があったのだと思う。ヒトラーのことを最初は誰も止めなかったのだから。人の嫉妬は怖いと思った。小さな嫉妬も集まれば大きなものとなり、そしてこのような大量虐殺につながった、そう思ったからである。
本当にこんなことがあったのだろうか?信じられない写真もたくさんあった。実際に当時の写真を観ると、前にも増して、「もうこのような過ちがない世界を」そう思うことができた。
(高等部2年生 女子)