今回は理系に関する多くの場所へ訪れました。その中でも一番関心を持ったのはチンダル教授が筒を使って子供や女性などの一般市民に「なぜ空が青く見えるのか」という疑問の答えを教えたことです。チンダル教授はイギリスの物理学者で、ファラデーの後を継いで王立研究所の教授になり、大気中の太陽光線の現象、熱輻射の研究を行い、1868年に微粒子が光を散乱するチンダル現象を発見し、空の青色を説明し、熱現象の分子論的見解を支持し、マクスウェルが唱えた分子運動としての熱の理論を普及させた人物です。「なぜ空が青く見えるのか」という疑問の答えは、チンダル現象の光の波長程度の大きさの微粒子が浮遊している透明物質に光を照射して側方から観ると、その微粒子によって光が散乱され、光の通路が濁って見える現象によるということです。この現象を教養のない子供や女性に教えるためには理解できるように簡単な言葉を用いたり、簡単でわかりやすい実験をしなければならず、かなり高度な知識が必要になると思います。この実験に用いた筒は肩幅くらいの小さな実験器具で、その中に煙を入れることによってチンダルは教養のない一般市民にもわかりやすく現象を説明してくれました。
この他にも日常には様々な疑問が隠れていると思います。何気ないようなことにも関心をもって、さらに化学への興味がもてるようになればいいなと思いました。
(高等部2年生 女子)