日曜日の昼下がり-女子クッキング部-

日曜日の昼下がり-女子クッキング部- 日曜日の昼下がり-女子クッキング部- 日曜日の昼下がり-女子クッキング部-

ある日曜日の午後、クッキング部みんなで集まりシフォンケーキを作った。1学期、最初で最後の女子クッキング部の活動である。女子クッキング部の活動は少なく、基本的に学期に一回ほどである。参加、不参加も、部員の都合によって自由で、今回は10名ほどが集まった。午後の2時から本館のキッチンに集合し、準備をして調理に取り掛かり、だいたい4時半過ぎには活動を終了した。私たちはチョコバナナシフォンケーキを作った。材料などは前もって、顧問の先生に用意して頂いていた。ココアや、数種類の紅茶も用意していただいたので、ケーキを焼く間の待ち時間にみんなでおしゃべりをしながらティータイムを楽しんだ。

実は、今回焼きあがったケーキを別のお皿に移すときに失敗をして、形が崩れたが、味はバナナとチョコレートの相性が良く、最後にトッピングした生クリームとマッチしていて、私はとても美味しかったと思う。ケーキを食べ終えたあとも、しばらくみんなで先生が用意してくださった紅茶を楽しんでいた。クッキング部はどの学年も一緒に参加して、一緒に作るのだが、上下関係は厳しくはなく、役割も上手に分担していた。先輩も後輩も気兼ねなく会話していて、みんな楽しそうに見えた。

一学期にほぼ一度しかないこのささやかな活動は、様々なことが限られている寮生活という空間において、私たちの楽しみであり、小さなイベントとして非常に意味を持っていると思う。正直、あまり学校内で存在感があるわけではないが、女子クッキング部は部員にとって、立教生活での楽しみの一つで、気の安らぐ場所である。これからも少しずつ活動していこうと思う。

(高等部2年生 女子)