長かったここ立教英国での生活に終止符が打たれるときが、気付けばもうあと2日と迫っていた。5年前、父の転勤の付き添いでイギリスに行くことが決まった時、4年ってどれくらい長いのかと思い計算した、約1500日後のゴールももう目の前まで来ている。
初めてここに来た時、先輩と後輩に壁がなかったことに何よりも驚いた。右も左もわからない中3の私に、赤ネクタイをつけた高3の先輩が1から必要なこと、ここでの生活の極意など、たくさんのことを教えてくれた。日本の学校にいた時は考えられないことだったし、私もこんな素敵な先輩になりたいと来てすぐに思った。
立教英国は、全校生徒が少ない分、みんな顔と名前が一致しているし、何かと接点はあるので話しやすく盛り上がりやすい反面、その環境が逆に辛いと思うこともあった。でも、それを乗り越えて今がある。ここまで来れたのは離れて暮らす家族や先生方はもちろんだが、何よりも友人のおかげだったと思う。友人関係で、進路で思い悩んだ時、思い返せばいつも私の隣には友人がいた。たくさんの人に支えられて今があることに、あの時は恥ずかしくて言葉にできなかったけど、感謝している。そして、今度はその恩返しをする時が来た。私のことを応援してくれたみんなを今度は私が応援する番だ。
長いようであっという間だった4年間、今日は最後の木曜日だし、最後のアップルクランブル。チャプレンが何事も終わりがあって、でもその終わりには始まりもあるとおっしゃっていた。立教からはもう離れ、3月には卒業。そして新たな大学生活の始まりだ。ここでの生活を生かして、たくさんの人を応援できる、そんな人になりたい。まずは高3のみんなの受験を全力で応援したいと思う。
(高等部3年生 女子)