正直、私はこの学校に入学するまで、「テニス大好き!」という雰囲気は特にありませんでした。
しかし、入学してから部活やフライデースポーツの時に打つ相手もいて、テニスに触れることがとても多くなり、気がついたらテニス大好き人間になっていました。
いざウィンブルドンに着くと人が大勢いて、その空気の中にいるだけで楽しめる程会場は活気付いていて、私は初めて訪れたトップ選手の戦いの地の雰囲気に圧倒されるばかりでした。
「15-30」。サーブ前の静かなコートに審判の声が響いて選手達の打ち合いは始まります。選手達の見事なテクニックに目を奪われている中で私は、「テニスは他のスポーツとは違うな。」と思いました。テニスは、応援する側もサッカーのように大声で声援を送ったり、歌を歌ったりはねたりせず、拍手くらいです。常にコートの中には緊張感が漂っています。テニスは、元々貴族達のスポーツだったと言いますが、やはりそのせいか『上品さ』があるような気がします。ボールボーイや審判にも選手に対する思いやりが見えて、スポーツの世界はただ熱くなるだけではなく、礼儀や思いやりの見える良い世界なんだと知りました。
これから私がテニスをする時は、技術も上達しつつ、今回のウィンブルドンで学んだ『他人への思いやりの心』と『礼儀』をわきまえてプレーしていきたいと思います。
(中学部3年生 女子)