今回のアウティングはセントポール大聖堂とテートモダンへ行った。やはり、ロンドンの街は騒がしかった。人が山ほどいて、車が廃棄ガスをまき散らしながら通りすぎ……。溜息が出るほどのノイズに溢れているロンドンに自分を主張し聳えるセントポール大聖堂は私の心を奪った。力強く、何とも威厳がある外見、中に入ると、外見とは違った力強さがあったが、そこには繊細な部分も秘めているように思えた。イギリス・バロック建築の代表作といわれる大聖堂は白を主としていて、すごく綺麗だった。私の中で白=繊細という勝手なイメージがついているため、細かい造りのシャンデリアまで着飾っていたセントポール大聖堂は「繊細」かつ、「純粋」の何者でもなかった。
セントポール大聖堂の上へ行く階段はすごく急だった。けれど一番上まで来た時の達成感は素晴らしかった。何よりも景色が最高だった。さっきまで嫌気がさしていた人の塊も車も全てただの動いている小物にしか見えなくてすごく気分が晴れた気がした。私はあまり大聖堂などに行っても無関心のまま帰る人だが、今回は全てを満喫した。
テートモダンでは、ショップに入って最近の技術に圧倒された。特に子供が読む本で飛び出す絵本というものは懐かしさを覚えるとともに色々と深化していて驚いた。日本人が書いた作品もいくつかあってすごく誇らしかった。
今回の高2のアウティングはこのようにすごく興味深いものばかりですごく楽しくて充実している一日だった。
(高等部2年生 女子)