7月末にブラジルのサン・ルイスとレンソイスへ旅行した。1日目はサンパウロから飛行機で4時間の海辺の町のサン・ルイスへ。ブラジルで唯一フランス人によって築かれた町で、その名もルイ14世にちなんで名付けられたそうだ。ポルトガルやフランスの影響を受けた、当時のタイル装飾が残っている建物が多く、「タイルの町」として有名だ。1997年、この地区一帯が世界文化遺産に登録された。
2日目は、そんな地球規模の絶景を見るために、ブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園へ。早朝ホテルを出発し、そこからバスで4時間揺られ観光拠点となる町、バヘイリーニャスへ到着。そこから四駆の車に乗り換え川を渡り、ガタガタした道を激しい揺れに耐えながら、約2時間後、レンソイス・マラニャンセス国立公園に到着。
「レンソイス」はポルトガル語で「シーツ」の意味。洗いたての真っ白いシーツのような砂丘が広がっている。砂丘の面積は、東京23区2個分よりも大きい。この砂丘、成分は水晶としても知られる石英が100%を占めている。遠く百キロメートル南に流れるパラナイーバ川の流れによって内陸部の大地から削られた石英が大西洋へ運ばれ、海流によって国立公園の海岸へと流されていく過程で石英以外の混入物はふるいにかけられ、海岸に打ち上げられた石英だけが風速90メートル以上の強風で吹き飛ばされ長い年月をかけ砂丘の姿になった。この公園に広がる広大な砂丘は1月〜6月の雨季に降った雨のため、真っ白な砂丘にエメラルドに輝く湖が現れる。この湖の観光シーズンは雨季が終わった7月から9月の3ヶ月で、10月には湖が干からびてしまう。
年によっては湖が現れない時もあるので、エメラルドの湖を見られてラッキーだった。さらにその美しい湖で泳げて、とても満足だった。また、四駆車で砂の上を約2時間、まるでどこかのテーマパークのアトラクションに乗っているかのような、激しい揺れとジャンプが楽しかった。気の遠くなるような時間をかけて造られた、空と海と砂が創り出す絶景。またブラジルの大自然に魅了されてしまった。
(高等部1年生 男子)