私は12月21日から23日、ドイツのニュルンベルクを訪れた。ニュルンベルクは、イギリスから飛行機で2時間ほどのドイツ南東部にある町だ。また、日本人選手が活躍する強豪サッカーチームの本拠地としても有名である。しかし、今回私がニュルンベルクを訪れたのは、サッカー観戦のためではない。年に一度のヨーロッパの人々にとっての大切なイベント、クリスマスを祝う、クリスマスマーケットだった。
ニュルンベルク駅から徒歩十分ほどの旧城郭から、マーケットは始まった。大通りに並ぶ屋台の売り物は様々であった。ドイツでは有名な木の細工や置き物、またお菓子やパンなど数え切れないほどの商品で屋台は彩られていた。私と弟が気に入ったのは、串に刺さった、チョコレートソースのかかったいちごだった。色んな店の物を買い、食べ比べをした。また、ソーセージも食べた。ドイツのソーセージは、食感が少しやわらかくて、こってりとした味わいである。付け合せで玉ねぎやポテトのマリネと一緒に食べるとさっぱりして、いくらでも食べられそうだった。
私はお土産に、ろうそくに火を灯すと上昇気流でプロペラがまわるという、木細工の置き物を買った。イエス様とヨセフ、マリア、羊飼い、そして三賢人と動物たちの人形は、見ていていやされるような気持ちにさせる。この大きな大きなクリスマスマーケットは、訪れる人々に幸せを与えてくれているように感じた。そして、それはヨーロッパの人々、また世界中の多くの人々の信仰によって支えられているのかもしれない、とふと思った。
(高等部2年生 女子)