「百人一首大会」私はこの行事があると知った時、少し嫌だと思った。なぜなら、中学2年生の時に、1、2回国語の授業でしかしたことがなかったからだ。その時は、ほとんどの人が百人一首を覚えておらず、下の句対決だったので、私でも取ることができた。立教での百人一首大会はどのようなものなのか聞いてみたところ、「上の句で取れないと取れないかもしれない」と聞いた。私は2首しか覚えていなかったので、百人一首の小テストではあまり良い点数ではなかった。テスト前に勉強したものの、覚えられないと正直少し諦めかけていた。
そんな時、百人一首大会でのチームのペアがHさんだと決まった。Hさんは練習の時や、小テストでも上位にいる人だった。その時席が隣だったので、小テストの前に
「今日は10点中7点取ってね」
と言われた。私は6点しか取れなかった。それが悔しくて本格的に百人一首の勉強を始めた。次の日のテストで、勉強の成果があったせいか、スラスラ解けた。テスト返しの時、そこには「10」と書いてあった。私はそのテストをHさんに見せ、二人で大喜びした。そのおかげで、百人一首を覚えようと一生懸命頑張った。
当日。私は2回戦目で少し緊張していた。しかし、自分の番が回ってきた時には、「緊張」ではなく、「楽しみ」という思いがあった。私は百首は覚えていないので、自分が覚えた札を必死に探し、場所を把握した。すぐに取れるように。結果、そこそこ自分の中では枚数が取れたと思う。
今年度は、一週間前くらいから覚えたために、焦っていたが、来年度はたくさん覚えて挑戦したいと思う。何もせずに苦手意識を持ってはいけないと改めて感じることが出来た良い大会になったと思う。
(中学部3年生 女子)