ミレーとの交換留学を通して私が最も感じたことは、言葉がうまく通じなくても、心と心が通じ合えば気持ちがつながるということです。
当初予定していた家が御家庭の事情で伺えなくなり、急きょニアさんの家にもう一人の友達と一緒にお世話になることになりました。
急な変更で相手の家の方も一緒にステイすることになった友達も戸惑っているのではないかと心細い思いでスタートした一週間でした。
6人家族で男兄弟のニアさんの家は、東京の私の家と同じようににぎやかで、温かい家庭で、お母さんは包容力のある素敵な女性で、ホッとしました。
ニアさんの兄弟は私の兄弟とかぶるくらい性格も似ていてまるで東京に帰ってきたかのように、笑い、話し、生活を共にすることができました。お父さんは一生懸命に私達をリラックスさせようと面白いしぐさをして笑わせてくれました。特別扱いされるわけでもなく、普段の生活の一部分に私達を招き入れてくださり、私達も気兼ねすることなく楽しく一週間を過ごすことができました。
ミレーの学校は、女子高の為懐かしい立教女学院にとても様子が似ていて、勉強は、ケミストリーや音楽、料理、体育は内容も理解でき、スペイン語の授業では日本についてのプレゼンをする時間があり、皆が真剣に私の話を聞いてくれました。英語、物理、数学は内容が難しく、書き写すのに必死でした。日本人がいるから特別な時間割を組むのではなく、日常の授業の中に私を招き入れ、受け入れてくださいました。
あまり一緒に行動できなかった当初のパートナーとの別れの日、多くの言葉は交わせなかったけど、目と目が合った時に寂しさで涙がこぼれてきました。レインさんも同じく大粒の涙を流して、ここで初めて、心と心が通じ合った瞬間を感じることができました。
このような機会を与えくださり、本当にありがとうございました。
(高等部1年生 女子)