先輩になる!!

先輩になる!! 先輩になる!! 先輩になる!!
この春で高2か…。通ったことのない山道や丘を越え、すこしずつ家族との別れが近づくことに手を握りしめ、たくさんの期待と不安を抱え大きな校門をくぐった日がついこの間のよう。とても早く感じたけれど、たくさんのことを得て、何回りも成長した1年だった。
英国にあって、寮生活で…と明らかに特殊な環境での生活。一日目、ベッドに入り、会ったばかりの友達におやすみと言った後、涙が出てきた。なぜかはわからない。止まらなかった。
食事の席で、テーブルマナーなんか一つもわからず、間違えては顔を赤くし、「すみません。」と言い続けた。緊張と不安に押し潰されそうだった。
最初の1週間は長かった。毎日、毎日必死になって「立教生」になろうとした。一生懸命「立教生」になろうとする私に手を差し伸べてくれたのは「先輩」だった。それは年齢差の「先輩」ではなく立教生としての「先輩」だった。毎日の小さなことから全てを教えてくれた。彼らの存在、「大丈夫?手伝おうか?」のひと言が持つパワーと安らぎを私は忘れない。
責任感に追われるわけでもなく、義務でもない。それでも困っている人に自らの時間を割いて相手の為に事の大小はあれど「尽くそう」と思い、行動を起こす。当たり前かもしれないけれど、そんな当たり前を当たり前にできる、そこが立教生の良いところだと確信している。
楽しいことばかりではなかった。それでも、まだ1年しか経っていないのに立教英国学院に来て良かった、そう思える。毎日学ぶことがそこら中にあって、その思いに答えてくれる仲間、先生方がいる。自分から働きかければどんどん成長することが出来る。そんな立教を、4月に入って来た新入生に早く知ってほしい。立教生活を楽しんでほしい。そのために私は何が出来るだろうか?今度は私が、立教生としての「先輩」として、してもらった数々の優しさを与える番だ。
そんな「先輩」としてふさわしくあるために、新たな気持ちでまた学校生活を始めようと思う。
(高等部2年生 女子)