春の美しさを五感すべてを使って感じることができた「ブルーベル見学」

春の美しさを五感すべてを使って感じることができた「ブルーベル見学」 春の美しさを五感すべてを使って感じることができた「ブルーベル見学」
あたりは見渡すかぎり青いブルーベルの花畑が広がっていた。
私にとって最初で最後のブルーベル見学に、私は乗り気ではなかった。ちょうど前日に体調を崩したうえ、友達には行くほどのものではない、体調が悪いならやめておけと忠告されたのが大きな原因である。しかし、一人でドミトリーに残って休んでいることに抵抗を感じたため、ブルーベル見学に行くことにした。森へはまだ行ったことがなかったため、山道が苦手な私には不安があった。まだ森に入ったころはきれいな植物はなく、期待もだんだん薄れていってしまった。
五分ほど歩くと、突然、目の前に広大なブルーベルの花畑が広がった。ブルーベルは一つ一つは小さな花だが、数え切れないほどの花が広がったその光景に私は目を奪われた。全体が青いじゅうたんのようで風に花畑全体が揺れると、絵本の中の世界にいるような気分になった。花からはかすかに甘いにおいが漂ってきて春の美しさを五感すべてを使って感じることができた。
今までこんなにたくさんの花を見ることがなかったので、ブルーベル見学に行けたことにとても感激している。あの花を見ないという選択をしていて、写真だけを見ていたら、きっと後悔していたであろう。この学校でブルーベルを見られるのは今回が最初にして最後である。このようなすばらしい体験ができたことを嬉しく思う。
(高等部3年生 女子)