立教英国学院に入学してから約1か月が経ちました。早速、英国人との関わりを持ちました。一つ目は、ジャパニーズ・イブニングです。立教の人はこれを略してジャパイブと呼びます。この行事では、日本の伝統的な遊び、日本特有のものを地域の英国人に紹介します、紹介するテーマごとに、全校から各学年2,3人ずつ集まり、高校2年生をリーダーとして、10種類のパートに分かれて行います。
今回、私が挑戦したのは福笑いです。合同の準備時間は、7限目に3時間ほどありました。私自身、福笑いの経験はあまりなく、ジャパニーズ・イブニングも初めてのことだったのでアイディアが出にくかったです。福笑いの顔にするキャラクターを決め、絵を描いたり、そのキャラクターの説明を英語で書くのも自分達で行いました。キャラクター決めでは、なるべくポピュラーな日本のものが良いと思い、ピカチュウやドラえもん、アンパンマン、ラインのキャラクターなど、英国人に楽しんで頂く工夫をしました。
当日は、7限目と8限目を使って開催されました。福笑いの説明の英語のシナリオを作ってありましたが、お客様を目の前にして緊張しながらも臨機応変に対応しなければならない為シナリオ通りにはいきませんでした。お客様が福笑いをやって、私が教える、というだけでなく、ちょっとした会話もしました。いつもの授業でECの先生方や音楽の先生方に話すように話してみても、小学生などの小さい子には理解されず、親に通訳されているのを見て、自分の発音や伝えたいのに伝わらないもどかしさを感じました。
ジャパイブの中で地域交流委員によるプレゼンテーションが行われました。舞台に立ち、日本の妖怪を英語で紹介するだけでなく、実物にそっくりな、なりきり妖怪も登場し、立教生もお客様も楽しめるプレゼンテーションでした。少し手が空き、他のグループのところをまわっていたら、立教生が夢中になっているものがありました。それは、竹とんぼです。私も今回のこのジャパイブで初めて飛ばしました。たとえ日本人でも、日本の昔遊びをやったことのある小中学生はだんだん少なくなってきている気がします。私もその一人でした。でも、外国人に日本のことを紹介するには、まず自分が知らなければならないと思いました。
二つ目は、ECの授業の一環で1限目から4限目の途中まで、近所にある現地の小学校へ行ったことです。この小学校とは以前から交流があり、私のことを覚えていてくれた子や、ジャパニーズ・イブニングに来てくれた子と再会しました。まず、学校にある小さな森でグループに分かれてゲームをやりました。最初は指示通りにやる為に落ち葉をみんなで拾ったりしましたが、一人の女の子が大きな木を持ってきました。その木を真ん中にツリーのようにさすという考えを伝えてくれました。与えられたものをやるだけでなく、発想を広げて自分の考えをプラスしているイギリス人の子どもはアイディアが日本人とはまた違うものだと思いました。他にもいくつかのゲームや、歌を歌ったり、体操を見せてくれたりと楽しい時間を過ごしました。
今年は今までと変わり、イギリスという新たな場所に来ました。英語力だけでなく、立教生との信頼関係や、他文化と触れ合うことにより、これからも自分の世界を広げていきたいです。
(中学部3年生 女子)