サッカー観戦

サッカー観戦
ハァ。行きのバスの中でため息をつく。サッカー部という理由で来てしまったサッカー観戦だが、プロ、ではないから、あまり見る気がしない。プロとアンダー21は違いすぎる。それはプレーというものもあるかもしれないが。まず施設、それからなんといっても観客数だ。なぜプロのサッカーは見ていて楽しいのか、それは、観客の数が物を言うと思っている。あの声、そしてあの盛り上がりは全部人がつくっている。だから”人”が少ないと当然賑わわないで、応援しているチームがシュートを決めても全然感動しない。と思っていた。
チェルシーのスタジアムに着くと、その大きさにびっくりした。チェルシーだから、すごいだろうなと思っていたが、実際に行ってみるとすごい。でっかい建物が適当に、ボン、ボン、と置いてあるようだ。そのスケールに僕は口が閉じなかった。そしていよいよアンダー21のチェルシーとマンチェスターユナイテッドの試合だ。観客は思っていたよりも少なく、僕が小学生のころにやっていた地元の少年サッカーのチームの練習試合のようだった。しかし、プレーがすごい。チャンスはのがさず、シュートをバンバン打ったり、しかしあまりハデなプレーではなくて、見ていてもあきなかった。
プロとは少し違っていたが、プロ同様に気付いたら応援していた。最初はあまり行きたくなかったが、行ってみるとやはり違った。なるべく文句を言う前にやるということを意識して冬休みを迎えたい。
(中学部2年生 男子)