ロンドンアウティングを通じて
ロンドンに行ったのはこれで何回目だろうか?僕は、ロンドンから学校へと向かう帰りのコーチの中で、そんな事を考えていた。この季節の夜のイギリスは寒いため、僕はマフラーを首に巻き、窓から外を眺めていた。
学校に着き、シャワーを浴びて寝た。ドミトリーの仲間はすぐ寝てしまったので、皆疲れたんだなと思った。僕は、就寝後、夜一人、ある事を思い驚いた。
中学の頃は日本の高校に入学するか、この学校に来るか迷った。僕はここに来るまで、こんなに海外の都市を行き来するなんて、夢にも思っていなかったからである。しかも、そんな事がまるで、普通のように思えてくる。普通ではない。日本の学校では絶対に経験できないし、日本にいたら、海外にすら出ようと思わない。
僕はそんな事を考えて、前に自分が決めた高校の進路が正しかった、少しそんな感じがした。そう思えた時、うれしかった。これから僕ら高二は受験生。どれが一番正しいのかはわからないけれど、進みつづけようと思う。
(高等部2年生 男子)