

立教英国学院は、まさに変革を迎える時期にあると感じていました。第52代生徒会はこれまでにない取り組みを実施し、半世紀を超えた立教英国学院をさらに進化させることを目指しました。私は、その生徒会の一員として活動し、大きな影響力を持つ立場で学校の変革に携わりました。
生徒会長立候補時の選挙では、「早速ですが、単刀直入に言わせていただきます。この学校を変えるのは僕です。一緒に変革を起こしましょう。」と力強く宣言し、最後には「皆さん、今こそ一緒に立ち上がり、良い変化、そして良い進化を実現させましょう!今しかありません!」という言葉で締めくくりました。
私が取り組んだ主に2つのプロジェクトについて説明します。
◎ルールメイキングプロジェクトについて
生徒会発足時、立教英国学院には様々な課題があると考えていました。その中でも特に重要だったのが、「ルール・規則の改善」と「生徒の意識改革」です。
ルールメイキングは単なる規則の変更ではなく、綿密なプロセスを必要とします。その過程では、先生方も議論に加わり、「対話」を重視しました。この対話を通じて、すべての生徒と教員が納得できる環境を作ることを目指しました。小学5年生から高校3年生までの教員が信頼関係を築き、様々な視点から物事を考え、新たな気づきを得ることができました。また他者の意見を尊重し、生徒自身が決めたルールを守る責任感を育むことも目的の一つでした。
この理念のもと、第4回のルールメイキングを経て、2024年度2学期から新たなルールが実施されました。これは立教英国学院の歴史に置いて重要な瞬間であり、大きな一歩となりました。
◎職場体験プロジェクトについて
2024年度2学期から新たに職場体験という機会を設けました。学校近隣の施設や事業所と連携し、生徒が実際に働くことでイギリスの労働の実態を学ぶ活動です。英語でのコミュニケーションを通じて国際感覚を養い、イギリス社会のマナーや礼儀を学びます。また、働くことの大切さを理解し、責任感や適応能力を高める機会となります。さらに、多様な出会いを通じて視野を広げ、将来の可能性を広げることができます。
変革と学び
この改革に携わることは、私にとって非常に貴重な経験でした。同時に、大きなプレッシャーも感じていました。この一歩が学校の未来をどのように変えるのか。失敗を恐れるのではなく、たとえ失敗したとしても、それをいい方向へ導き、学校にとっての進化につなげることが大切だと考えています。実際に、学ぶ姿勢を持ち続けることこそが、変革の原動力であると実感しました。
この1年間を通して、学校も私自身も一人の人間として、大きく成長できたことに感謝しています。学校の方針やあり方、そして先生方の生徒に対する考え方、また生徒たちの学校に対する考え方が、建設的で柔軟に変わっていっていると感じています。そして生徒会長としての経験は、私の価値観を広げ、将来を考える貴重な機会となりました。
立教英国学院は、単なる学びの場にとどまらず、英国ならではの貴重な経験を通じて国際感覚を養い、寮生活を通じて他者への理解を深めることができます。そして、互いを尊重し敬う心を育むことができる環境が整っています。本校に入学した生徒は、必ず大きく成長し、実りある卒業を迎えることであると思います。
私は、学校に関わるすべての方々と共に立教英国学院を発展させ、次の世代へとつなげることができたことを、大変嬉しく思います。心より感謝申し上げます。
生徒会メンバーが大好きです。本当にありがとうございました。