あれは私がM2の頃、初めてスーダンに住んだ時のことです。母と私はあまりの手持ち無沙汰に、近所のお菓子屋さんに行くことにしました。お菓子屋さんと言っても、日本とは違い、パン屋さんみたいな感じでした。入ってみるとあたり一面、山のように積んであるお菓子(焼き菓子)。当然知らないものばかりでした。母と私は、どれがおいしいのか、おすすめかを聞いて買うことにしたところ、お店に人は「食べて決めなよ。」と売り物を私達に何種類も渡してきたのです。日本だったら、説明で終わるので驚きました。私は日本がケチと言っている訳ではありません。ただ、この時ばかりは、お客さん第1に考えているスーダン人に感激しました。他にも、近所の人が「今日は出掛けない方がいいよ。」と何かあるごとに教えてくれたりと優しいです。
しかし、お金のことがからむと変わってしまうところが少し残念だなと思ってしまったこともあります。例えば空港で、私がスーツケースを引いていると、無理矢理それをとって、その後、お金を要求してきたり、人が変わるのはもったいないな、と思う反面、経済的に不安定な時だから仕方ないのかな、と思うこともあります。
(高校1年 女子)