「コロナの影響で一学期は休校となりました。」私はこの言葉をメールで見た途端、絶望に近いような気持ちになった。友達にも会えない、生徒会で用意していた1学期の新企画もなくなる。そう考えると、今まで準備してきたものが全部崩れ去ったような気分になった。生徒会長になったばかりなのに、その意味がなくなってしまったように感じ喪失感が残った。
それから友達と何気ない会話をしていると「○○したい」などの願望を聞くことが多くなった。その時、私は生徒会長として今何ができるのか、オンラインでも私たち生徒会にしかできないことがあるのではないかと考えるようになった。私は1学期の新企画が出来なくなり諦めていたが、新しく自分から仕事を作ればいいことに気づいた。本来なら、学校で全員同じ時間に起きて一緒にご飯を食べる、というみんなと同じ生活を送るはずだったが、今は全校生徒がバラバラになってしまっている気がしていた。オンライン上でも気持ちを少しでも一つにするために、また、いつもの立教らしい「大家族」になるためにも新しい企画が必要だと思った。オンラインでの生徒会の活動は初めての試みだが、まずは自分なりに行動してみようと思い、新企画の立ち上げを決心した。
初めてのことだらけで不安が大きかったが、生徒会の仲間と話し合いをするごとに企画が具体的にそして現実的になっていき、新企画のことを考えるだけでわくわくした気持ちになれた。そして生徒会と先生とも議論を重ね、新入生や先生も含めた自己紹介の企画やオンラインコンサートの企画などを行うことができた。特にオンラインコンサートでは、多くの先生方や生徒から、「素晴らしかった」「学校に行ったような気分になれた」などの声をいただき、この企画を行ってよかったと思うとともに達成感も感じられた。
初めは不安だらけだったが、仲間とどうしたらうまくできるのか考え試行錯誤しながら最終的に企画を成功出来た。この経験が自分の自信につながった。どんな状況になっても、今の自分に何ができるのかを考え、まずは行動してみることが大切だと学べた。
一緒に頑張ってくれた生徒会の仲間や企画に協力してくれた生徒の皆さん、そしてサポートしてくださった先生方、本当に有難うございました。
(高等部2年生 女子)