「模索期間」

「模索期間」

今まで当たり前のように存在した高校3年生の先輩と別れを告げた2学期の終業礼拝。ぽっかりと穴があいてしまう気がした。別れを告げてから実感する先輩の偉大さと、その存在がなくなる不安が交錯して焦りを感じた。 私にとって高3の先輩は、いるだけで安心できるような暖かい存在だった。そして、私が目指すべき姿…
「イギリスで立教に通う意味」

「イギリスで立教に通う意味」

 このお正月、私は祖母の家で過ごした。祖母は私が家を訪ねるといつも、やたらと日本らしいことを私にさせたがる。着物の着付けや、お正月になると書初めの準備を欠かさない。正直にいうと、今までは面倒だなと思ったこともあった。しかし、立教に通いイギリス人との交流が多くなると、海外の人から見れば、日本人は着付け…
Musical “キンキーブーツ”

Musical “キンキーブーツ”

実話だと知ったとき、すごく驚きました。 最初は現実味がないなと思いながら見ていて、 「どうせミュージカル用に作られた話だろうな。」 と考えていたからです。 出演者全員、歌唱力が並みではなく、ただただその衣装といい、歌声といい、全てに感動しました。特に、女装した男性方の脚が綺麗すぎてびっく…
高校1年生 アウティング:ロンドン大学UCL & ミュージカル Kinkyboots

高校1年生 アウティング:ロンドン大学UCL & ミュージカル Kinkyboots

高校1年生にとってアウティングのメインイベントは、昼のUCLロンドン大学見学と、夜のミュージカル「キンキーブーツ」鑑賞であった。UCLとはUniversity College Londonの略であり、世界有数の名門大学である。UCL見学は本校がUCLのファウンデーションコースと提携を結んでいるため、…
「後悔」

「後悔」

正直、合唱コンクールが嫌いです。嫌いなんです。 でもいつも負けてから後悔します。 これがいつもの流れです。今回も相変わらずこの流れなんです。 いつものように男子のやる気はゼロ。女子のやる気は充分。 この男子と女子のやる気の差がその間に亀裂を入れる。 こんなことをつづけながら時間のない三…
「楽しくて、すごく熱くて、終わってほしくない」キャロリング

「楽しくて、すごく熱くて、終わってほしくない」キャロリング

 私はこのキャロリングの季節が来るといつももう家に帰るのだという実感が沸きます。1年がものすごく早く感じるし、2学期の事を振り返ったりします。 私が中学生だった頃は、毎年同じ曲を歌っていたけれど、最近はいろいろなジャンルのクリスマスの曲も加わって、毎年楽しさが増しています。会場に着いてすぐに、…
僕らの存在

僕らの存在

いよいよ立教生活最後の行事。オープンデイ準備期間、僕たちは記述・マーク模試と補習授業があった。ふと考えると昨年の高校3年生も同じように、旧教室に移動し、僕らがクラス企画に取り組んでいる中、黙々と勉強をしていた。にもかかわらず高3の補習期間が終わり、オープンデイ屋台などの準備になると、別のスイッチに切…
OPEN DAY

OPEN DAY

後輩たちの楽しそうな声が聞こえる。OPEN DAY準備期間が始まったそうだ。その光景を横目で見ながら勉強する私達。ふと昨年の思い出が蘇る。今年は、準備期間の残り3日から参加する。それを楽しみに、図書館で必死に勉強した。 OPEN DAY準備期間。私は、キッチンの係を選んだ。思った以上にハードワ…
OPEN DAY

OPEN DAY

今年のオープンデイは特に思い出も作れず終わっていくんだろうな、と図書館で後輩のはしゃいでいる声を聞いて思っていた。去年とは違って自分には関係ないイベントに感じた。 補習期間が終わって、高校3年生がオープンデイ活動をするのはたったの2日間。しかし、この2日間はとても思い出深いものになった。正直オ…
ヤキトリ職人 at OPEN DAY

ヤキトリ職人 at OPEN DAY

両手にタレの付いた軍手。背中には青地に「祭」と書かれた赤の文字。耳からは僕が好きなRADWIMPSの曲が聴こえる。目の前には銀の金網にのった串刺しの肉とネギ。さらに顔を上げると、こっちを見てくる人、横を見れば自分と同じような青い職人。 思った以上に忙しかった。職人を離れられたのはラッフル(福引…