さまざまな人々–梶田先生のお話を通して

さまざまな人々–梶田先生のお話を通して

日本大使館で僕たちはノーベル物理学賞を受賞した梶田先生のお話を聞いた。 会場はおしゃれな雰囲気で、そこにいる人たちもそれぞれの分野で活躍中の人に見えた。特に研究職の人が多く見られた。僕たちは前日にニュートリノについて調べ、できる限りの準備をしていた。それでもやはり、梶田先生が目の前で話し始める…
『イギリスに住む自分』

『イギリスに住む自分』

 一学期も無事に終わり、二ヶ月もある長い夏休みが始まった。あと数日で八月となるが、そんな中僕は母と弟二人の四人で日本に帰った。  僕はイギリスに来るということで、まず「英語」にたくさん触れて、少しでも英語を上達させようと決めていた。これは英語圏の国に住むということになった人なら誰でも思う事であ…
『携帯の使い方』

『携帯の使い方』

 私はこの夏休み、一週間携帯を使わずに過ごした。親戚の家で過ごしている間に故障してしまい、修理するまでに時間がかかったのだ。私は特に自分が携帯に依存しているとは思っていなかったし、少しの間くらいなくても困らないだろうと思っていた。けれど、それは間違っていたようだ。  まず、暇な時間を潰すものが…
成長

成長

引退試合が終わり、僕は帰りのバスの中でいつもよく見る田舎景色を見ながら一人思った。 「終わりか。」 初めて練習に行った日から今日まで約2年。「楽しかった。」とか「もっとプレーしたかった。」は二の次でこの言葉が自然と頭に湧いてきた。部長として約1年間、嬉しい時も辛い時ももちろんあった。辞めたい…
ウィンブルドンで

ウィンブルドンで

ウィンブルドン初日、曇り時々雨。そんな中私達は、午前4時半に起床、朝7時から列に並んでいた。自分のいる位置から見えるのは、人、人、とにかく人。ものすごい数の人が並んでいた。この並んでいる人たち全員テニス好きで、今日を楽しみに来ているのかなぁ、なんて他人事を考えながら、淡々とただ時間が過ぎるのを待った…
ウィンブルドン

ウィンブルドン

私は学校の遠足で、ウィンブルドンへテニスを観戦しに行った。 学校に帰り、時刻は、だいたい7時半だった。食事の席に着くと、日焼けで真っ赤になっている皆の顔が見えた。隣の席に座る中学1年生の男の子に今日は楽しかったかと聞くと、楽しかったと言い、今日見た選手の名前や、どのプレーが良かったかなどを話してく…
最後のウィンブルドン

最後のウィンブルドン

まだ、太陽も出ていない霧ががかかった早朝。私たちは、目覚めた。今日は、この高3で行ける最後のウィンブルドンだ。理想のあのテニスの聖地。ちょうど2年前、初めて行った時のことを思い出した。まだ、テニスというのも知らず、ただの気休めのイベントだと思っていた。あー、行くのがダルイ。疲れる。なんて思っていた。…
背水の陣を敷く私の人生

背水の陣を敷く私の人生

今、高3になって2ヶ月が経とうとしている。私は2ヶ月前と何が変わった?こんな質問を自分に投げかけても即答できるものが何もない。私は2ヶ月ぼーっとして過ごしたのか?いや、球技大会は真面目にプレイした。放課後も呆けてなどいない。ちゃんと勉強していたはず...。そう「はず」という言葉がどうしても入ってしま…
サイエンスワークショップ体験記:当たり前を生み出す偉大さ

サイエンスワークショップ体験記:当たり前を生み出す偉大さ

7月4日に僕、桑原、上坂、森の4人は岡野先生に引率されてロンドンにあるリンネ学会に行った。リンネとは、世界で始めて、世界中の生き物を分類した人である。始めに、司書さんからリンネ学会の歴史について聞かされたあと、分厚い扉で厳重にガードされた地下室にはいった。 まず目に入ったのは大量の本。そして大…
サイエンスワークショップ体験記:三次元の考え方-リンネ学会を訪れて

サイエンスワークショップ体験記:三次元の考え方-リンネ学会を訪れて

昨日、僕は本当に貴重な体験をさせてもらった。リンネ学会へ行き司書のエレインさんからリンネ学会の歴史と成り立ち、また自然選択説を発表したダーウィンとウォラスの関係にいたるまで説明していただいた。 次に、地下にある分厚い扉で閉ざされた、古い本のたくさんある保管庫へ案内された。正直、博物館のようでつ…