ウィンブルドン2016

ウィンブルドン2016

 ものすごい拍手と歓声が沸き起こった。しかし、その雰囲気はすぐに消え、しんとした空間の中で 選手の出す声とボールを打つ音が響いていた。ボールの音が止まるとすぐに、大きな拍手と歓声が聞こえてきた。 このくりかえしが一時間半続いた。あの時間は私にとって夢のような時間だった。  私は、学校行事の…
ハーフターム

ハーフターム

私は親と3人でこのハーフターム中アイスランドへ行った。3泊4日の小さな家族旅行だが、受験シーズンに突入した高校3年生の私にとっては、「なんでこのタイミングで行くのかなぁ。」と嫌に感じるものがあった。 しかし、初日から、レイキャビク空港に着いた時点で、私はそこにある圧倒的な自然に心を奪われて、そんな…
高3

高3

小学5年生の9月、私は立教に入学した。当時は見るもの全てが新鮮で、どんなに些細な事でも感動していた。そしてその感動を与えてくれる先輩方に、強い憧れを抱いていた。 中学1年からは、クラスメイトがうなぎ登りに増え続けた。教室は徐々に賑やかになっていった。それにつれて先輩との関わりは減っていった。しかし…
不安

不安

授業が終わり、シャワーに入り、30分後には、また教室にいる。ギターの音、後輩たちが部活に向かう声、小学生たちが仲良く遊び楽しんでいる声、こんな音を耳にしながら僕は教室で放課後、勉強をしている。 よく、1年前を思い出す。自分たちが部活に行く途中で教室で勉強を黙々としている高校3年生の姿。そんな姿…
ポンコツ受験生

ポンコツ受験生

受験をするか悩み始めたのは高校2年の3学期で、人の意見に流され続けて気がつけば高校3年になっていた。受験をするのだろうと他人事のように思いながらも、両親の前ではついごまかしてしまう。良い大学に行きたいという思いと、失敗するのが怖いという思いの狭間で私は常にプライドと戦っていた。 私の人生を列車…
生き生きした立教生の一員に

生き生きした立教生の一員に

活力にあふれた人達。それが、私がここの生徒達を見て思ったことだ。  球技大会は入学してからわずか2週間後に行われる。ここに来たばかりの私は、忙しい寮生活や学校生活に直面していた。慣れない環境の中、放課後には大会の練習が始まり、さらに授業や小テストといった日常があり、私はすぐに心身ともに疲弊した…
最高学年を支える学年

最高学年を支える学年

 「絶対勝つぞ!」「おー!」 同じTシャツを着た五人は円陣を組み、気合を入れる。数十秒後に始まる試合にどきどきしながら、作戦の最終確認をし、細かく足でステップをして、軽くウォーミングアップをした。そして、ブザーと同時にバスケットボールはジャッジの手を離れ、私たちの頭上に上がり、私たちは一斉に動き始…
球技大会

球技大会

 私は今朝まで球技大会が嫌で嫌で仕方がなかった。なぜなら転校してきたばかりの私は、前日にクラスの輪に入ることができず、みんながTシャツにコメントを書いてもらっている横で、結局一言も書いてもらうことができなかったからだ。当日の朝も本当に嫌で仕方がなかった。何もかもすべてネガティブに考えていた。担任の奥…
ハーフターム

ハーフターム

 今回のホームステイは、過去2回に比べて一番ホストファミリーとかかわりを持てたホームステイでした。過去2回はホストファミリーと一緒に出掛ける機会があまりなかったのですが、今回はリトルハンプトンのビーチから始まり、近くの村のお祭りやペットワースハウスという昔の領主のお屋敷の見学、日本食レストランなど様…
ジョージ・アボットスクール交換留学体験記「新たな挑戦」

ジョージ・アボットスクール交換留学体験記「新たな挑戦」

僕は今回初めてイギリスの現地校との交換留学プログラムに参加した。現地の同世代の人と今まで関わったことがない僕は、うまく会話ができるか、授業についていけるかなど不安な気持ちでいっぱいだった。交換留学先はギルフォードの街中から少し外れたところにあるGeorge Abbot Schoolというyear7(…