ハーフタームを終えて

ハーフタームを終えて

もう、気づいたら高3の6月。そろそろ、受験も近づいてきて、意識を変える時期だ。世の受験生は、必死で夢に向かっている。 その時、自分はどうなのかと考えた時、まだ本気を出せていなかった。自分の悪いところを考えると、まだ余裕というものが心にあった。まだ勉強は、と言って逃げている自分がいた。このままだと、…
理系

理系

理系。理系は、数学や理科などの科目を特に重点的に学ぶコースで、立教では高校2年で文系・理系に分かれて勉強する。 私は理系に進んだ。 理系に進んでから、ふと思ったことがある。 「なぜ私は理系科目が好きなのだろう。」 周りの理系の子は、親がそういう仕事に就いていたりする子が大半だ。私の両親は…
挑戦

挑戦

起きたのは午前6時45分。ぼうっとする意識の中、鏡の前に立って初めて今日が何の日かを悟る。負けられない戦いが今日ある。幾度も挑んだ闘いに今日ついに終止符が打てるかもしれない。そう思いながら朝の仕度を始めた。 この闘いに挑むようになったのはいつからだろう。そうだ。中3からだ。僕は挑戦状を出す度に…
ゴージャス

ゴージャス

ゴージャスと聞いたら、何を思い浮かべるだろうか。私たち日本人は、きらびやかなものや、金ぴかのもの、高価なものをイメージするのではないだろうか。しかし、ホームステイ先の人は、私の思うゴージャスとは全く違うものに、ゴージャスと言っていた。 一緒に歩いていた時、古い家ばかりが並んでいる通りがあった。…
ウィンブルドン

ウィンブルドン

 今回のウィンブルドンは、待ち時間に雨が降ったり止んだりで、初めはそんなに楽しみにしていなかった。私が知っているような有名な選手は全部センターコートで試合が行われていて、ウィンブルドンまで行っても結局モニターで見るのか......と思って、全然期待できなかった。  だから、端の方の小さなコート…
観察眼

観察眼

人生5度目のウィンブルドン。中学1年生の時は、どんな選手がいるんだろうか、選手のサインもらえるかなぁなどと、いろいろなことを考えていた。今思えば、随分簡単に考えていたなぁと思う。選手にとっても年に1度のウィンブルドン。そう易々と選手がサインをくれるわけがないじゃないかと、5度目にして初めて気づいた。…
学年の変わり目、意識の変わり目

学年の変わり目、意識の変わり目

私にとってこの春休みは、けじめをつける休みになった。自分の描く将来、そしてその為に進むべき進路、普段は話さない真面目な話を、母と何度もした。また、こんなに真面目な話を母としたのは立教への入学を考えた時以来だった。 「大学生になったら何したい?」母が、まだ来年受験生になるという自覚を持っていない…
ウィンブルドン2016

ウィンブルドン2016

 ものすごい拍手と歓声が沸き起こった。しかし、その雰囲気はすぐに消え、しんとした空間の中で 選手の出す声とボールを打つ音が響いていた。ボールの音が止まるとすぐに、大きな拍手と歓声が聞こえてきた。 このくりかえしが一時間半続いた。あの時間は私にとって夢のような時間だった。  私は、学校行事の…
ハーフターム

ハーフターム

私は親と3人でこのハーフターム中アイスランドへ行った。3泊4日の小さな家族旅行だが、受験シーズンに突入した高校3年生の私にとっては、「なんでこのタイミングで行くのかなぁ。」と嫌に感じるものがあった。 しかし、初日から、レイキャビク空港に着いた時点で、私はそこにある圧倒的な自然に心を奪われて、そんな…
高3

高3

小学5年生の9月、私は立教に入学した。当時は見るもの全てが新鮮で、どんなに些細な事でも感動していた。そしてその感動を与えてくれる先輩方に、強い憧れを抱いていた。 中学1年からは、クラスメイトがうなぎ登りに増え続けた。教室は徐々に賑やかになっていった。それにつれて先輩との関わりは減っていった。しかし…