ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「復興にむかって」

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「復興にむかって」

 ケンブリッジのワークショップが始まるまでの短い間、一緒にワークショップに参加する東北の高校生たちが私達の学校に滞在した。皆で観光名所や近くの町、博物館などに行った。知り合い以外の日本の高校生と接する機会はなかなか無い。部屋が同じだった人と将来の夢や志望校などを話したり、充実した時間を過ごすことがで…
ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「努力の結晶」

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「努力の結晶」

 昨日行って来た王立研究所には、今学期の授業で習ったばかりのファラデーや、その他の科学者たちの様々な実験器具や、失敗作などがあった。それらを見て、思い出した言葉がある。それは、「1から増やすことはそれほど難しくないが、0を1にするのが難しい。」という化学の先生が言っていた言葉だ。確かにそのとおりだと…
バスケットボールを通じて

バスケットボールを通じて

今回の冬休み、僕はいつものように近所の公園でバスケをしていた。しばらくして、友達も来て、全員合わせて4人になった。そして2対2を始めようとしたところで声をかけられた。振り返ると大きい男と、それと同じくらいの身長の男が立っていて、不慣れな日本語で混ぜてくれと言ってきた。3対3が始まった。 楽しか…
オペラ座の怪人を見て

オペラ座の怪人を見て

本番はやはりすごかった。一番最初のオーヴァチュアから鳥肌が止まらなかった。 以前にも、自分はミュージカルが大好きであるという内容の作文を書いたことがある。高校一年の一学期に「ウィキッド」を見た後に書いた作文だ。なかなか興奮したことを今でも覚えている。だが今回のそれは、ウィキッドには申し訳ないが、前…

今まで、そしてこれから

 期末試験が終わった日に私の所に一枚の紙切れが届いた。そこには「職員室に来て下さい」と書いてあった。訳も分からず職員室に行くと先生二人とチャプレン、オルガニストの先輩二人が私を待っていた。みんな笑顔で私を迎えてくれた。そして先生に、 「オルガニストに選ばれました」 と言われた。その時の私は、オル…
私の嫌いな”私”の話

私の嫌いな”私”の話

 勝負は好きな方だ。テストだって嫌いではない。ベストを出せるコンディションであるならば。本来私は好戦的なタイプだ。絶対に勝てる試合であるならば。だからかるたは嫌いだった。絶対なんて根拠はどこにもないから。  私達高校2年生は、中学の頃から百人一首に特別力を入れていた。楽しんでいる生徒も多かった…
先輩後輩

先輩後輩

 先輩後輩とは実に不思議な関係である。歳は少ししか離れていないのに、話しているだけで安心したり、自分にはない意見を持っていたりする。  今学期から先輩がいなくなってしまった。2学期の終業式の後には心にぽっかりと穴が空いたような気持ちだった。立教生活において先輩の存在は重要だった。いつも食事の席…
ミレースクール交換留学体験記「気づけば英語なんて怖くない、口は勝手に動いていた」

ミレースクール交換留学体験記「気づけば英語なんて怖くない、口は勝手に動いていた」

後10分・・・。後5分・・・。もう少しでエミリーが来る。 進んでいく時計の針を見ていると、どんどん心臓の鼓動が早くなっていくのがわかる。 私は今回、ミレー・立教交換留学プログラムに参加した。1年前から決めていたから決断に躊躇はなかった。 昨年、このプログラムに参加していた先輩たちを見ていると全…
ミレースクール交換留学体験記「交換留学に参加してみて」

ミレースクール交換留学体験記「交換留学に参加してみて」

私が交換留学プログラムに参加してみて感じたことは、二つあります。  一つ目は、言語の違いについてです。やはり、自分のバディは英語を母国語と しているので、バディが興奮して話している時などは何を言っているのかよく分か りませんでしたが、二人で会話が盛り上がった時はとても嬉しかったし、私が伝え…