〈国語科〉読書感想文受賞作品「とても長い短編『トロッコ』」

〈国語科〉読書感想文受賞作品「とても長い短編『トロッコ』」

 芥川龍之介の『トロッコ』では、主人公の良平が鉄道建設のためのトロッコを通じて冒険を繰り広げ、短編でありながら密度の濃い物語となっている。私はこれを読んで、人生の縮図を見出した。  最初、良平は連れと共に以前から興味のあったトロッコに乗って遊んでいて、土工に怒鳴られてしまい、それがある種のトラ…
NBAのスタープレーヤー達

NBAのスタープレーヤー達

彼らのバスケットボールは本当にかっこいい。スカイウォークからのスラムダンクを決めるマイケル・ジョーダン。ノールックパスのマジックなど、見ているこっちが夢中になってしまうプレーがNBAにはつまっている。  僕は今、バスケットボール部に所属している。バスケットボールを始めたきっかけは彼らのプレーだ…
嫌だった放課後がいつしか楽しみに…

嫌だった放課後がいつしか楽しみに…

私は今回初めてのオープンデイでフリープロジェクトのダンス企画に入りました。昨年のダンス企画の発表を見て、そのクオリティの高さに、私は厳しそうな企画というイメージを持っていて、希望用紙に丸をつけるのは少しためらいがありました。でも、挑戦してみたいと思った事を、始めからあきらめたらきっと後悔すると思い、…
ラストオープンデイで会いたかった人

ラストオープンデイで会いたかった人

二学期が終われば、もうイギリスに戻ってこない私にとって、オープンデイはこっちで出来た友人と会える最後のチャンスだった。そのため、今まで会った人たちを誘ってみたのだが、人によっては立教から四時間以上かかる場所に住んでいて、来られない人も多かった。だが、そんな中でもオープンデイに来てくれたイギリス人がい…
ペルー

ペルー

私は高校3年の夏休みを使って、まったく知らない文化に飛び込こんでみたいという思いから、受験生でありながら、母の許可を得てボランティアでペルーへと旅立った。ペルーまでの旅は、20時間ととても長く、不安と期待でウズウズしていた。着く飛行場ごとにヨーロッパから離れて行くのが感じられ、英語さえ通じなくなって…
高校三年生としてのオープンデイ

高校三年生としてのオープンデイ

光陰矢の如し。高校一年で入学した私も、もう高校三年である。来る受験に向けての受験勉強の合間、一瞬勉強から距離を置けるのがオープンデイ準備期間である。 補習後、準備ができたのは僅か二日間。その間、如何に高校三年生として良いものを創るかという事が重要であった。私は古本を販売する事になった。自ら望ん…
ラスト・オープンデイ

ラスト・オープンデイ

六日間という長いようで短かった補習を終え、高校三年生は我々にとって、最後のオープンデイの準備を開始した。お互いがお互いのことをよく分かっているためか、準備は手際よく進み、特に大きな問題もなく、完成へと向かっていった。ここでいう完成、高校一年生、二年生のころは、自分のクラスの展示が出来上がることを完成…
オープンデイ

オープンデイ

今年のオープンデイにも、父と母は来てくれた。両親が立教に来るのは年一回で、その時がオープンデイだ。 今回は、妹に 「ママ来てるよ。」 と言われ、会いに行くと、母は涙目だった。私まで目がジワジワして鼻がツンとした。その母の涙はうれし泣きなのか、悲し泣きなのか、感動した涙なのか分からない。妹を…
生きる。そして、つなぐ。

生きる。そして、つなぐ。

あの日もこんな朝だったのだろうか。 晴れ渡る空の下、そこは静けさに包まれていた。 今年の八月六日の広島。「70年は草木も生えない」と言われながら復興を遂げた街に、平和な世界を願う老若男女、すべての人々の祈りが広がった。 あの閃光、惨状は70年経った今でも体験した人々の中に深く刻み込まれ…
第二の故郷

第二の故郷

今回は今、自分が住んでいるオランダについて説明しようと思う。 Nederland「低地の国」 これがオランダ語でのオランダ国名だ。英語では、Netherlandになる。 「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」 と言われるように、海岸沿いに広がる湿地を干拓することにょり、土地…